村上春樹「風の歌を聴け」:軽快な青春ドラマか読者への挑戦か

 この作品は村上春樹の処女作ですが、案外知られていないと思います。 彼の作品の中ではかなり短いほうだと思うので、読んでみることをお勧めします。自分で解釈の方向性を探しながら読むのが好きな人向け、物事を多様な観点から考察できるという点では学生向けともいえます。軽快な口調で、青春ドラマとしても読めます。  私にとってこの作品は、謎解きゲームのような作品です。  例えば構成。文章の塊が1から40までの番号を与えられて配列されており、この配列の順序に関して何ら意図を見出せないのです。  時間軸もはっきりしているよ... Read More

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