エンドレスエイトの驚愕

今回私が読んだエンドレスエイトの驚愕は、あの涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイトです。 なぜ、小説では一回のループの場面しか語られなかったのにアニメは約8回を8週間にわたり放送したのか。 その意図は何だったのか?そもそも、それを考えることに何の意味があるのか?今まで、こんなにも真剣に考えて、小説やアニメを見てこなかった私ですが、この本はそれを改めさせてくれました。 私は、エンドレスエイトは消失の映画のために、長門の心理を反映させるためにやったことなのかもなという程度の認識でしたが、この本に、それすら否定され... Read More

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「隣の家の少女」ジャック・ケッチャム

両親を交通事故で亡くした姉妹がこの小説の語り手である。姉妹はデイヴィッド家の隣りに住むチャンドラー家に引き取られる。冒頭では、姉であるメグとデイヴィッドが川で出会うシーンなどが描かれており、青春小説かと思わせる瑞々しさに溢れているが、読み進めるにしたがって少しずつアブノーマルな世界に踏み入れる感覚に襲われていく。 特に姉妹の母親代わりとなったルースの言動には鬼気迫るものがある。そして、ルースの命令に従って残忍な行為にはしるティーンエイジャーたち。どこがどう残忍なのかはこれ以上書くと未読の方の興をそぐことに... Read More

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原田マハ『ロマンシエ』ーアートと恋愛のメランジェ

『暗黙のゲルニカ』『楽園のカンヴァス』で一躍、有名作家となった原田マハさんが2015年に出した長編。 アーティスト志望の主人公と、留学先パリで出会う小説家の物語。前述のベストセラーよりも軽いタッチで、さらりと読むことができます。 面白いのは、主人公の”つぶやき”の描写。3年前に出されたとは思えない、新鮮さの感じられる言葉に、爆笑しながら読み終えました。 そして、本書のもう一つの特徴は、小説の世界と、現実の世界がリンクしているところ。作品中に出てくるパリのリトグラフ工房「idem」は、実在するのです。 つま... Read More

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自由な働き方を提案する一冊、スーツケース起業家

世界を旅する起業家ナタリーシッソンが、自身の経験を元にし場所を選ばず自由に働く方法を手引きする一冊。 主にラップトップ、スマートフォン、インターネットというツールのみで、いかにしてビジネスを行っていけばいいのかが、彼女が実際に行ってきた方法を元に細かく解説されています。 場所を選ばず世界を動きながら働くという事がメインの作りになっていますが、これから独立を考えている方にもオススメのできる内容で、これからのビジネスの方向性、インターネットを使った仕事の未来図、どの様な仕事が今後トレンドになっていくのか等、様... Read More

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【「身の丈」骨董ビジネス 成功の秘訣】の目利きの秘密は好きな感情と知識が必要ということです。

【「身の丈」骨董ビジネス 成功の秘訣】はおたからやという買取フランチャイズで成功した著者の秘訣を語られた本です。 骨董品などのビジネスは目利きが必要だとはよく聞きますが、その目利きには知識が必要だということも暗に陽に示されていました。知識を得るためにはその対象が好きであることも大切ですと言っておられます。 この本には骨董品の知識なども書かれており専門的なところも大量に書かれています。もし、この類のお店に売りに行く前にこの本の知識を得ていれば高値で売ることが出来るでしょう。もちろん、仕入れなどにこれらの知識... Read More

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コンパクト化や操作性の向上、THETAのような360度撮影でスマホカメラに対抗

スマホカメラの機能がアップしてきてコンパクトデジカメの需要がかなり減少しています。 確かにスマホカメラの機能がそれなりになるまでは気軽に持ち歩けるカメラはコンパクトカメラでした。 もともとカメラ産業が強かった日本のメーカーは世界を席巻していました。 しかし今はスマホのカメラ機能がよくなるにつれていつも持ち歩いているスマホで撮影できれば十分だと感じる人も多いと思います。 そうなるとコンパクトデジカメに求められるものも今までどおりではいかなくなっています。 次々に日本のカメラメーカーがコンパクトデジカメの開発... Read More

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ドラゴンタトゥーの女

ドラゴンタトゥーの女は2011年にデビッドフィンチャー監督の元、制作された映画の原作にあたる小説です。 スウェーデンを舞台に、過去にトラウマを持つドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカーの女の子リスベットサランデルと、ジャーナリストのミカエルの二人を主軸にして物語が進んでいきます。 全3巻で構成された物語は非常にリアリティのある内容で、作者自信が元々はジャーナリストをしていたという経緯が作品に存分に反映されており、人身売買や移民に関する問題、国家権力との戦いといったスウェーデンで実際に問題となっている題材を... Read More

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資本主義って何だろう「今生きる資本論」

新潮文庫から今年の2月に出た一冊。 これは資本主義社会とはいったい何なのかをカール・マルクスの資本論を題材に佐藤優が行った講義の記録をまとめた本。 作者特有のエネルギッシュでわかりやすい経験談や、ソビエト崩壊とソ連での資本主義が完成するまでを実地で観察してきた話がふんだんに盛り込まれています。 一見すると難解極まりない資本論を、どこまでもわかりやすい例を引っ張って、わからない人にも何とかして飲み込めるところまで著者曰く何度も「漆塗りのように」肝心かなめの部分を塗り重ねて理解させてくれようとしています。 資... Read More

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村上春樹「風の歌を聴け」:軽快な青春ドラマか読者への挑戦か

 この作品は村上春樹の処女作ですが、案外知られていないと思います。 彼の作品の中ではかなり短いほうだと思うので、読んでみることをお勧めします。自分で解釈の方向性を探しながら読むのが好きな人向け、物事を多様な観点から考察できるという点では学生向けともいえます。軽快な口調で、青春ドラマとしても読めます。  私にとってこの作品は、謎解きゲームのような作品です。  例えば構成。文章の塊が1から40までの番号を与えられて配列されており、この配列の順序に関して何ら意図を見出せないのです。  時間軸もはっきりしているよ... Read More

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植物図鑑(著者:有川浩)

25歳の女性が行き倒れの男性を拾うところから物語が始まるラブストーリーです。 普通に考えたら危ない状況ですが、その後の二人のもどかしい関係と野草を絡めたほのぼのとしたエピソードに危なっかしい出会いの状況さえ忘れかけてしまいます。 植物が好きな人はエピソードごとに登場する草花の様子まで浮かぶような描写が楽しめると思います。 拾われた男性、樹がお金を貯めるまでの同居生活ですが、主人公のさやかの荒んだ生活が樹の感性によってゆっくり穏やかになっていく様子が読んでいて心地よいです。 さやかが樹に好意を抱いてからの行... Read More

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